※注意

これはフォロワーさんが実際に体験した話を元にして書いたフィクションです。

実際の出来事、登場人物、団体名、地名は本来のものとは異なる場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

【屋根裏】

 

福岡県 ぶんさんの恐怖体験

 

 

 

 

 

 

これは私が小学生の頃のお話です。

 

ごく普通の二階建ての一軒家に住んでいて私の部屋は二階にありました。

その部屋の天井から、よく物音が聞こえていたのです。

 

 

 

 

 

 

聞こえはじめた頃は気に留めることもなく

なぜか気のせいだと思っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし日が経つに連れて、その音が気になるようになり

そしてある日、その音が足音だということに気がついたのです。

 

 

 

 

その足音ははじめは天井の隅で

ストストと歩き

 

やがて方向が変わり

私が寝ているベットの方へ徐々に近づいてくるのです。

 

 

 

 

 

私の頭上へ来る頃には

私は恐怖に耐えられなくなり、いつも布団に潜り込んでいました。

 

 

 

 

 

何度か家族にも話したのですが、小学生の言っていることに

みんな半信半疑の様でした。

 

 

 

 

 

それでも私はいつもその部屋で眠り

恐怖は感じるものの、いつしかその足音にも慣れてきたんです。

 

 

 

 

 

そんなある日、またいつもの様に足音がし、そして私の方に向かってくる音がしたときに

勇気をふりしぼり

 

 

 

 

 

 

「こっちに来ないで!」

 

大きな声でそう叫んだんです。

 

 

 

 

すると足音はピタリととまり、それ以上私に近づかなくなりました。

 

 

 

 

 

 

(これで安心して眠れる・・。)

 

 

 

それからも足音は続きましたが、同じように「こっちに来ないで!」というと

音が止まるようになりました。

 

 

 

 

そんな事を繰り返す中で

いつしか音は聞こえなくなり、私も足音のことなんて忘れていました。

 

 

 

 

 

それからしばらく経ったある日

お昼に私と母がリビングでテレビを見ていたときのことです。

 

 

 

 

家には私と母以外誰もいなかったのですが

 

二階(私の部屋)から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンドンドンドンドンドン

 

 

まるで子供が駆け回っているような音がしたんです。

 

 

私はその音に聞き覚えがあり、恐怖で震えていたのですが

その音は

一緒にいた母にもしっかりと聞こえていたのです。

 

 

 

 

 

「何?今の音は・・?」

 

 

 

母は恐怖を感じながらも、箒を武器に持ち

その正体をつきとめるべく二階の私の部屋へ上がって行きました。

 

 

 

しばらくして降りてきた母に、何かいたか尋ねると

 

母は

 

 

 

 

 

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そういうだけでした。

 

 

 

 

 

 

その夜、家族が帰ってきたときに私はみんなにその話をしました。

 

 

「本当だよ!お母さんも聞いたんだから!」

 

 

 

すこしからかわれたので母に同意を求めたのですが、母は

 

 

 

 

 

 

「そんな音しなかったよ。」

 

 

 

 

 

 

 

お昼にあった出来事を否定したのです。

 

 

そして私がどんなに問い詰めても、まるで本当に何事もなかったかのように

母は

「そんなの知らない。」「私は聞いてない。」と言い張るばかりでした。

 

 

 

 

 

それだけでも十分怖かったのですが

 

その後1度

二階の部屋に上がろうとしたとき階段の上に人影を見たことがあったんです。

 

 

「誰?」

 

 

私は階段を駈け上がり、その人影を追いました。

階段を登り切ろうとしたとき

 

 

「何やってんの?」

 

 

母が後ろから声をかけてきたのです。

 

 

 

「今、二階に誰かいたの。」

 

 

「いないよ。」

 

 

 

 

「いたよ。」

 

 

 

 

 

「いないよ。」

 

 

 

 

 

 

「いたんだってば!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・ダメよ。追いかけちゃ。」

 

 

 

 

 

 

 

結局その正体を私は今も知りません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今現在もその家に住んでいます。

 

 

家には現在も家族以外の【何か】が住んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてきっと母はその正体を知っているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

第5夜はこちら↓↓

 

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